2021/9/19 09時9分 更新


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ご 案 内

◆劇団「ひの」第99回公演

作/宮沢賢治、脚色・演出/ 佐藤利勝
  • 「序」・どんぐりと山猫
  • 狼森オイノもり笊森ざるもり盗森ぬすともり
  • 鹿踊ししおどりのはじまり

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すきとおった本当の食べ物になることを願って

劇団「ひの」代表 佐藤利勝

「わたしたちは、氷砂糖を欲しいくらい持たないでも、綺麗にすきとおった風を食べ、桃色の美しい朝の日光を飲むことが出来ます」。
これは宮沢賢治 童話集「注文の多い料理店」の冒頭にある「序」の出だしです。
「氷砂糖を欲しいくらい持たない」の言葉には東北地方の厳しい現実が滲み出ています。
そして「けれども、わたくしは、これらの小さな物語の幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおった本当の食べ物になることを、どんなに願うかわかりません」の言葉で結ばれているのです。この文章には、宮沢賢治の創造の源泉・思いが込められています。

「注文の多い料理店」は賢治が生きている間に出版された只一つの童話集ですが、極めて注文の少ない本だったそうです。
森や動物や植物が人間と対等のいのちを持った存在として描かれており、当時の人々には受け入れられなかったのです。
この童話集には「注文の多い料理店」など9作品が収められています。
その中から、自然と人間の関係を題材とした3作品を選びました。

現代にも響くテーマがあるからです。皆さんに何かを感じて頂ける事を「願っています」。

コロナ禍の中、けいこ場に集う事ができないので、けいこ場での公演を残念ながら中止し、インターネットを使い2月から7月まで取組みました。
みんな自宅から個人での参加なので、演劇というコミュニケーションが求められる場を創造するのは大変でした。
相手と会話をしている表現をしながらも、隣には誰もいないのです。
今回初めての経験だった準劇団員(小5から中3まで)の8人は、「どんぐりと山猫」の創造に最後まで頑張りました。
歌も取り入れ、これもリモートでレッスン。
梅津裕俊様に、歌唱指導・作曲・音楽作成をして頂きました。各タイトルの背景には、日野市在住で宮沢賢治の世界を描かれた若杉禎宏さんの画集から4枚を使わせて頂きました。

いま感染爆発、重症者が拡大しています。日々の暮らしは「安心・安全」とは裏腹に「不安と危険」に直面。
まともに医療を受けられず、暮らしや経済も困窮、まさに人災です。
演劇や歌や芸術・文化に関わる者にとっても大変厳しい状況ですが、リモートでの活動などを粘り強く続け、コロナ禍の中で経験した事を活かせる……その日を希求して取組んでいきます。
宮沢賢治の世界をみんなで工夫を凝らして創りましたので、映像でお楽しみ下さい。
皆さまとの再会を心から「願っています」。



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